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WEBデザイン

思わず読んでしまう1カラムデザインの「カッコイイ!!」士業サイト6選

法律事務所、会計事務所など士業関連の公式サイトに「かっこいい」という感性をもちこむことはやや軽薄に聞こえるかもしれません。確かにweb集客を考える際、士業サイトでは「信頼感」や「安心感」を演出したくなるところでしょう。しかし「かっこいいサイト」と「信頼感、安心感のあるサイト」は必ずしも矛盾するものではなさそうです。

 そんなわけで、今回は海外の士業サイトで「かっこいい」ものを集めてみました。「かっこいい」ではあまりに人それぞれですが、ここでは「最近のトレンドを織り込んだ」という意味でお考えください。そして最近のwebデザインのトレンドといえばやはり「1カラム」デザイン。そこで海外の1カラムでデザインされた「かっこいい」士業サイトをご紹介します。

「かっこいい」1カラムデザインの士業サイト6選

■Lash&Goldberg LLPのサイトデザイン

Lash&Goldberg LLPトップページ(http://www.lashgoldberg.com/)

米国の法律事務所のサイトです。一見すると法律事務所というよりデザイン会社のサイトのように見えますが、1カラムデザインで構成されたトップページを下にスクロールしながらサイトコンテンツを「読み進めていく」デザインになっています。

こうしたパララックス効果(画像やテキストを個々に動かし表示に立体感を出す方法)をうまく取り入れながら、思わず下にスクロール「したくなる」ような仕掛けが効いています。「問い合わせ」メニューをトップページに一切置かない「潔さ」もあって、最近のトレンドを存分に取り入れたデザインになっています。

■Moisan Legal P.C.のサイトデザイン

Moisan Legal P.C.のトップページ(http://moisanlegal.com/)

こちらも米国ニューヨークで事業展開する法律事務所ですが、この事務所が提供する法的サービスが「アートに関する法的問題の解決₍Art Law₎」ということもあり、まるでファッションブランドの公式サイトのようなシンプルで洗練された1カラムデザインになっています。

またサイトデザインもさることながら、【Moisan Legal P.C.】のロゴも洗練されたデザインになっています。「アートに造詣の深い弁護士が、あなたの作品に関する諸紛争を解決します!」とコピーでうたうよりも、こうしてデザインでサラリと「魅せた」ほうが説得力が高まりますね。

■Axiomのサイトデザイン

Axiomのトップページ

こちらは士業サイトというよりも、法律関連サービスを効率化するテクノロジーの提供を行っているグローバル企業といったほうがいいかもしれませんが、トップページはメニューだけおいたシンプルな1カラムデザインになっています。

そしてこの【Axiom】のサイトがなにより面白いところは、下図のスタッフ紹介ページです。

Axiomのスタッフ紹介ページまるでファッション誌の「コーディネイト例」でも見ているかのような印象を受けますが、これが【Axiom】のスタッフ紹介ページです。スーツできっちり固めた画像も悪くないのですが、こうして撮影場所を街中に場所を移すだけでスタッフに対する親近感が湧いてくるのではないでしょうか?こうしたちょっとした演出も「身近な法律サービスをあなたに!」とコピーでうたうよりも、効果的ですね。

■CONROY SIMBRGのサイトデザイン

CONROY SIMBRGのトップページ(http://www.conroysimberg.com/)

こちらの【CONROY SIMBRG】も前述の【Lash&Goldberg LLP】と同じく、1カラムデザインで下にスクロールしながら、つい「読んでしまう」仕掛けをうまく取り入れたサイトです。

そこら中に「お問い合わせはこちら」のようなバナーがあると「営業臭さ」が一面に出てしまいますが、【CONROY SIMBRG】でもまず事務所のサービス内容や歴史などを訪問者に読んでもらい、【CONROY SIMBRG】を「より知ってもらう」ことを第一義にデザインされているように感じます。

■MartinWren, P.C.

MartinWren, P.C.のトップページ(http://www.martinwrenlaw.com/)

これぞパララックス効果と言えるサイトが【MartinWren, P.C.】のサイトではないでしょうか。実際にサイトに訪問して下にスクロールするとすぐにおわかりいただけると思うのですが、ページに動きを伴いながらコンテンツが表示されていきます。

視覚的にも楽しいので、やはりつい「下へ下へ」とスクロールしてしまうのですが、結果として従来のグロバールナビゲーションやサイドメニューで各コンテンツへのリンクを張っておくよりも、1カラムで下スクロールでナビゲーションするほうが閲覧者により多くの情報量を閲覧してもらうことができそうです。

■Rimon Lawのサイトデザイン

Rimon Lawのサイトデザイン(https://rimonlaw.com/)

こちらの【Rimon Law】のサイトは実際にアクセスしていただかないとわかりませんが、背景全体が米国各所を空中撮影した動画になっています。1カラムデザインにこうした背景動画を用いたサイトも最近のトレンドです。

個人的に空中撮影の動画が見入ってしまうほどの迫力だったのでコンテンツに視線が向かなかったのですが(本来はもう少し抑えた背景動画を用いるのが一般的に思います…)、それでもインパクトは十分です。これまでの中で一番印象に残ったサイトでもあります。

士業サイトのデザインをトレンドに合わせるのはユーザーのため?

以上見てきたように、こうした1カラムデザインのサイトの中には士業サイトとは思えないイメージで作られたサイトも数多く見受けられました。確かにwebサイトは訪問者の「奇をてらえばいい」というものではありません。しかし「かっこいい」デザインだとインパクトが強いですし、訪問者の記憶に残りやすいという一面は見落としてはならないでしょう。

そもそも士業サイトに限らずwebサイトはその存在を訪問者に認知されてはじめて意味をもちます。ありがちで印象の薄いサイトよりも、訪問者の記憶にどこかでひっかかるような「かっこいい」デザインを目指すことはマーケティングにもつながってくるのです。

そしてこれまで見てきた「かっこいいサイト」に「信頼性」や「安心感」が感じられなかったか?というと、そんなことはないと思います。

 なによりwebサイトの恐いところは、あまりにも古いデザインのまま長年放置していると、その事務所が「開店休業状態になっている」という間違った印象を訪問者に与えてしまうところです。

 またwebをめぐる環境は数年単位で変化していきます。かつてはデスクトップPCから閲覧するのが当たり前だったwebサイトですが、現在ではモバイルやタブレット端末で閲覧するユーザーが上回る勢いです。もちろんデスクトップPCでの閲覧に最適化したwebサイトでも、モバイル端末での表示では最適なデザインにならないことは周知のとおりです。

そうした意味からも士業サイトのデザインには適宜トレンドを織り込んだ「かっこよさ」を求めることは、回りまわって「ユーザーフレンドリー(ユーザーにとって使いやすい)」なサイト作りにもつながっていくのです。

 

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