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急増ペースにある女性弁護士の気になる将来性は?女性だから活躍できる4つのヒント

近年、司法制度改革が行われて弁護士の人数が増えていることが指摘されていますが、中でも女性弁護士の人数が急増しています。この過去10年間の間にも、女性弁護士数は約2.3倍にもなっていて、男性弁護士が1.5倍となっていることと比べても大幅な人数増加となっているのです。

このように女性弁護士が増えてきている現状下において、今後女性弁護士が活躍の場を増やしていけるのか?その将来性が非常に気になるところです。

今回は、私が女性弁護士として独立開業して事務所経営してきた経験なども参考にして、女性弁護士の将来性について考えてみようと思います。

男女別弁護士の増加率推移(上図は過去10年間の男女別弁護士の増加率をグラフ化したものです)

女性弁護士の将来性に立ちはだかる3つの壁

【1】弁護士の世界はまだまだ「年配の男性弁護士」のイメージ

近年、女性弁護士の数が急増しているとは言っても、弁護士の世界はまだまだ旧態依然としていて年配の男性弁護士の影響力が強いです。

一般の人の間でも「弁護士と言えば、少し年配の男性弁護士」というパブリックイメージもあり、そのような男性弁護士が頼りがいがあると思われています。実際私もよく事務員と間違われました。

このような「弁護士と言えば男性」という世間のイメージの中で、女性弁護士が仕事をしていくには苦労が多いです。

【2】就職状況も厳しいと言われている

近年、司法制度改革が行われたせいで、司法修習生の就職状況が厳しくなっていると言われています。中でも女性弁護士は、さらに就職が難しいと言われています。

女性弁護士には、男性弁護士に比べ当初のキャリアスタートの時点で既にハンディがあるとも言えるかもしません。

【3】出産や子育ての負担もある

育児に参加する男性も増えてはいますが、やはり出産や育児となると、女性の負担になることが一般的です。実際に出産や育児と弁護士業務との両立に悩む女性弁護士も多いです。

この問題は社会全体の問題とも言えますが、弁護士の世界では自営業者が多く、十分な出産休暇がもらえないこともあります。また自分で開業している場合にはそもそも出産・育児休暇や手当というもの自体がありませんので、女性弁護士にとっては仕事と出産育児の両立が非常に大変です。

「女性弁護士」であることをメリットに変える4つのヒント

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これまで女性弁護士の厳しい状況を確認してきました。このようなことばかり言うと「女性弁護士に将来性などないのではないか?」と思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。

むしろこれからは女性弁護士の数も増えていくので、女性弁護士がどんどん活躍していける世界になるはずです。今後女性弁護士が社会で活躍するには「弁護士と言えば男性弁護士」というイメージに負けない工夫が必要です。

私は自分で法律事務所を開業していたので、特に「女性だから」「若いから」と思われて馬鹿にされないようにしなければなりませんでした。ただ、そのために特段難しい工夫をしたわけではありません。以下、日頃意識していたことをご紹介します。

ともかく丁寧に依頼者の話を聞いて応える|【ヒント1】

私が日頃一番意識して大切にしていたのは、「ともかく依頼者の話を丁寧に聞き、依頼者が本当に望んでいることを察して理解する」ことです。

依頼者は当初、相談に来た際自分でも何に悩んでいるのか?問題点がどこにあるのか?を理解できていないことが多いです。弁護士はじっくりと依頼者の話を聞いて、本当にその人がかかえている問題点はどのようなものかをしっかりと見極める必要があります。

ところが、一部の弁護士にはあまり依頼者の話をじっくり聞こうとしない人がいます。確かに「離婚事案」などでは、ほぼ依頼者の愚痴になってしまうこともしばしばです。このような愚痴を聞いても事件の解決には直接はつながらないかもしれません。

しかしそんな依頼者の普通の気持ちに寄り添って理解することによって、本当の信頼感が得られて、依頼者とつながりができるものだと私は考えています。私はいつもこのように「依頼者に寄り添う」姿勢を大事にしてきましたが、このような細やかな対応は、やはり自分が女性であるからこそ出来たのではないかと思います。

たとえば遠方の裁判所からの帰りの電車で依頼者と一緒になって、話しをすることなどもありましたが、女性の依頼者にしてみれば、ずっと年配の男性弁護士よりも年の近い女性弁護士である私の方が話しやすかったこともあったでしょう。

実際に「以前依頼していた弁護士が話を聞いてくれず信頼できない」といって私のところに依頼替えをしにくる方も結構いらっしゃいました。

このように、女性弁護士であることを強みにするということも出来ます。女性弁護士であるということは決してデメリットではありません。

集客でも女性弁護士であることが生きる|【ヒント2】

私はホームページによる集客が多かったのですが、このホームページでは女性弁護士であることが大変役立ちました。ホームページでは、「女性ならではの細やかな対応ができる」という言葉を載せて、色合いやデザインなどもやわらかい印象にして、親しみやすく連絡しやすい雰囲気にしました。

ブログなどを書いて私という素の人間を理解してもらうようにも工夫しました。このことによって「女性弁護士」を探しているという人がたくさん連絡してきて依頼されました。

実際、「女性弁護士」を探している人は意外に多いです。特に離婚や男女問題では、一般的に「女性弁護士がいい」というイメージがあるようで、ホームページを通じてそのような分野の事件相談や依頼がどんどん増えていきました。

こうした広告戦略上の差別化を、女性弁護士は比較的容易に打ち出すことができます。

事件進行中や解決後、好評だったことも|【ヒント3】

私が細やかに対応して事件処理をしていた関係もあると思いますが、事件進行中や解決後に依頼者から好評をいただくことも多かったです。

「こんなによく話を聞いてくれるなんて、弁護士のイメージが変わった」と言われたり「先生みたいな弁護士がもっと増えて欲しい」と言われたこともあります。

このように、女性弁護士だからといって世間に受け入れられないという事は決してありません。女性でも精一杯依頼者のために尽くしていれば、その気持ちは必ず伝わるものです。しなやかに強く戦える女性は、むしろ男性よりも強みも持っているのです。

企業内弁護士や渉外弁護士も視野に入れて|【ヒント4】

今後の女性弁護士の活躍の場として、企業内弁護士や企業法務・渉外弁護士としての働き方も注目すべきだと思います。これらの職場であれば、女性であることはさほどハンディにはなりません。各種の労働法などの適用もあるので、出産や育児休暇なども取りやすいです。

また世界中を相手にした仕事や外国語能力を生かせる仕事、大きな仕事が出来ることも非常に魅力的です。今後弁護士を目指される女性の方々は、企業内弁護士や渉外弁護士としての働き方も、視野に入れて検討していただけると良いと思います。

 

このように女性弁護士の将来性にはポジティブな点もたくさんあります。弁護士になりたいと考えている女性の方には、是非とも明るい希望を持ってがんばっていただきたいと思います。

 

■著者紹介

福谷陽子

(略歴)

2001年司法試験合格
その後1年ほど海外旅行などして過ごす
2002年京都大学法学部卒業
2003年司法修習(第57期)
2004年弁護士登録
その後勤務弁護士として働く
2007年独立開業【陽花法律事務所(はるかほうりつじむしょ)】
2013年事務所を閉鎖
現在にいたる

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