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アクセス解析

【解析】世界トップクラスの法律事務所のウェブ集客術とは?

世界トップクラスの収益を誇る法律事務所ランキングがwikipediaで公開されています。公開されているトップ100法律事務所のうち、上位10事務所は米国の法律事務所が多く、ランキング全体でも多くは米国の法律事務所で構成されています。

米国の弁護士数は100万人以上(日本の弁護士は約3.5万人)とも言われており、激しい競争を生き残るために、米国では実践的なwebマーケティングが積極的に行われています。

そこで、今回はSimilarWeb(アクセス解析ソフト)を使って、世界の上位10法律事務所をウェブ集客の観点から徹底分析してみました。以前行った日本の法律事務所のアクセス解析結果とはまた違ったものが得られたので、ご紹介したいと思います。

(※Similar Webで計測できる数値は正確な数値ではありません。あくまで参考値としてお考えください)

世界レベルの法律事務所になると1日のアクセス数が1万越え!

以前国内の大手法律事務所15社でアクセス解析を行った際、平均月間アクセス数は約3万という結果が得られましたが、世界トップクラスの事務所を解析したところ、そのアクセス数は桁違いとなりました。

世界の法律事務所のアクセス解析ランキング一位を獲得したBaker & McKenzieでは、1か月に40万近いアクセスがあり、単純換算しても、一日に1万2000以上のアクセス数をキープしています。Baker & McKenzieのHPを見ていただければわかるように、複数の言語対応(グローバル化)を初めとして、日々の記事更新、Facebookをはじめソーシャルメディアの利用など、ウェブ集客の基本的な手法はすべて網羅されています。

 もちろん海外では弁護士に対する需要のあり方も日本とは異なりますが、改めて米国の法律事務所のwebマーケティングに対する関心の高さがうかがえます。

世界トップクラスのウェブ集客術で注目すべきは「ランキングサイト」の活用

それでは1日あたり1万超という膨大なアクセスはどこからやってくるのか?を調べてみることにしましょう。

検索エンジンからのアクセスが海外法律事務所でも主流

検索エンジンからの流入はどの法律事務所でも最も多く、アクセス全体の約60%でした。「検索エンジン最適化(SEO)」は法律事務所のウェブ集客において、日米の違いなく重要な項目と言えそうです。言うまでもなく検索結果に上位表示されることが、そのまま法律事務所のHPのアクセス増加に直結することになります。

「お気に入り」されている数も多い

次に多いのがダイレクトアクセスで、約20%でした。このダイレクトアクセスというのは、ブラウザの「お気に入り₍ブックマーク₎」から飛んできた場合などにカウントされます。つまり月間アクセスが20万人の法律事務所のHPだと、「お気に入り」に登録し、定期的に法律事務所のHPを訪問しているユーザーが1,333人/1日もいることになります。もちろん定期的に訪問者がやってくるのは、HPに定期的に更新される興味深いコンテンツがあるからです。

ランキングサイトからのリファラーに注目

その次が約15%を占める、リファラーからの流入です。リファラーからの流入とは、外部サイトのリンクから飛んできたアクセスに当たります。そのリファラー元となっている外部サイトを詳しく見てみると、このリファラーからの流入が、海外でのウェブ集客でのカギとなることがわかります。

そのカギとは、上位10法律事務所を分析したなかで、リファラーの上位をほぼ独占しているのは、「ランキングサイト」でした。つまり「いい法律事務所ベスト10」とか「優秀な法律事務所ランキング」など法律事務所の格付けをコンテンツにしているwebサイトのことです。今回、資料として使ったWikipediaのランキングをはじめとして、様々なランキングサイトがこのリファラーに名を連ねています。

日本では今のところ、法律事務所を探す際ランキングサイトを活用するユーザーはほぼいないと思われます₍そもそも法律事務所をランキング形式で格付けしているサイト自体が見当たりませんでした₎。一方海外では法律事務所探しの際、ランキングサイトで下調べをしてから法律事務所名で検索する傾向が認められます。裏を返せば大手のランキングサイトの上位に載ってしまえば、かなりの集客が期待できることになります。すなわちランキングサイトでの順位競争が法律事務所のウェブ集客のカギを握っていると言えるでしょう。

大小さまざまなサイトに記事を寄稿して大きなトラフィックを掴む

ここでもうひとつ、注目しておきたいリファラーがありました。それは、「法曹界とは関係のない外部サイト」です。

 法律事務所トップ10のうち、3事務所のリファラーの1位と2位が、「法曹界とは関係のない外部サイト」でした。詳しく調べてみると、それは大英図書館からのアクセスでした。大英図書館のスポンサー欄に法律事務所の名前とURLが掲載されていて、そのスポンサー紹介ページから法律事務所のHPへとアクセスが流れているのです。

他2法律事務所では、ビジネスニュースサイトからの流入が非常に多く、こちらは事務所名義でニュース記事を投稿していることが分かりました。 このように、外部サイトへ寄稿を行うことで、その外部サイトのユーザーを引き込むという方法は日本でも有効なアクセス獲得方法として使われています。

ウェブ集客はアクセスあってこその「問い合わせ→契約」です。自身の法律事務所のHPにばかり固執することなく、外部サイトへのプレゼンス₍露出₎を狙っていくのも大事な手法と言えるでしょう。

まとめ

  1. 世界の法律事務所のwebマーケティングは日本よりも激しい競争状態
  2. 海外では「ランキングサイト」への掲載が大きなトラフィックを掴む引き金となる
  3. 法曹界以外のサイトへプレゼンスを広げることで新しいユーザーの流入を期待できる

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